英検準1級のリーディングやリスニングで「本文の内容は分かったのに、選択肢で迷って間違えた」という経験はありませんか。実はこれ、語彙力不足というより「言い換え(パラフレーズ)」に気づけていないケースがほとんどです。英検の問題は、本文の表現をそのまま選択肢に使うことはまずなく、必ず同じ意味を別の単語・別の言い回しで表現してきます。社会人になってから英検準1級に再チャレンジした筆者自身、最初の模試で痛感したのがこのパラフレーズの壁でした。今回は、英検準1級・2級のリーディング・リスニングで頻出する言い換えパターンと、覚えておきたい同義表現20選を実践的にまとめます。
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なぜ英検では「言い換え」がカギになるのか
英検のリーディング(内容一致選択問題)やリスニング(Part2・Part3)は、本文中の文をそのまま選択肢にすると答えが丸わかりになってしまうため、作問上必ず別の単語に置き換えられます。例えば本文に"The company decided to postpone the meeting."とあれば、選択肢では"The meeting was put off."のように言い換えられるのが定番です。つまり、単語を1対1で覚えるだけでなく、「この単語は別の言い方でどう表現されるか」をセットで覚えておくことが、準1級レベルで失点を減らす一番の近道になります。
社会人学習者がよく引っかかる3つの言い換えパターン
1. 基本動詞 → 硬い動詞への言い換え
中学・高校で習った基本動詞が、準1級の本文では硬めの動詞に置き換えられて出てきます。例えば"get"は"obtain"や"acquire"に、"show"は"demonstrate"や"indicate"に言い換えられます。ビジネスメールで"We need to get approval."と書く感覚そのままでは、英検の文章についていけません。
2. 形容詞・副詞の言い換え
"important"が"crucial"や"vital"に、"enough"が"sufficient"になるなど、強調表現ほど難易度の高い単語に置き換わります。TOEICで800点台を取っていても、この手の言い換えは意外と見落としがちです。
3. 接続表現(因果・対比)の言い換え
"because"が"due to"や"owing to"、"but"が"whereas"や"although"に言い換えられるパターンです。ここを押さえておくと、長文の論理構造を素早くつかめるようになります。
覚えておきたい頻出言い換えペア20選
実際の過去問や模試で頻繁に見かける組み合わせを、例文付きでリストにしました。通勤中にスマホのメモ機能に入れて、見返す習慣をつけるのがおすすめです。
- get → obtain(例:She managed to obtain a visa in time.)
- show → demonstrate(例:The data demonstrates a clear trend.)
- change → modify(例:They decided to modify the original plan.)
- start → initiate(例:The city initiated a new recycling program.)
- help → facilitate(例:The app facilitates communication between teams.)
- important → crucial(例:Timing is crucial for this project.)
- enough → sufficient(例:We don't have sufficient evidence yet.)
- clear → evident(例:It became evident that the plan would fail.)
- because of → owing to(例:The delay was owing to bad weather.)
- but → whereas(例:Sales rose in Asia, whereas they fell in Europe.)
- decide → determine(例:The committee will determine the final budget.)
- think → assume(例:Many people assume the rumor is true.)
- stop → cease(例:The factory ceased operations last year.)
- agree → concur(例:Most experts concur with this view.)
- ask for → request(例:He requested additional funding.)
- give up → abandon(例:They abandoned the idea after the survey results.)
- last → ultimate(例:The ultimate goal is customer satisfaction.)
- a lot of → a considerable amount of(例:The report contains a considerable amount of data.)
- deal with → address(例:The government must address this issue soon.)
- good at → proficient in(例:She is proficient in both English and French.)
実践的な覚え方 — 「対」で覚えてスキマ時間に回す
単語単体ではなく「get=obtain」のようにペアで覚えると、本文と選択肢の対応に気づきやすくなります。筆者は通勤電車の15分を使い、1日4〜5ペアを例文ごと音読して覚える方法を続けました。1週間で約30ペアが身につき、模試の読解スピードが明らかに上がった実感があります。単語カードアプリでも紙のメモでも構いませんが、必ず「元の単語」と「言い換え後の単語」を1枚にセットで書くのがポイントです。
まとめ
英検準1級のリーディング・リスニングで伸び悩んでいる方の多くは、単語を知らないのではなく「言い換えに気づけていない」だけというケースが少なくありません。今日ご紹介した20のペアは、過去問や模試で何度も形を変えて登場する定番表現です。まずは5ペアだけでも覚えて、次の長文を読むときに「あ、これ言い換えだ」と気づけるかどうかを試してみてください。小さな気づきの積み重ねが、本番での正答率を確実に変えていきます。
