TOEICのリスニングで「Part3・4になると急に点数が落ちる」という社会人の方、実は少なくありません。私自身も学習を始めた頃、Part1・2は得意なのにPart3・4だけ正答率が伸びず、何度も模試で足踏みした経験があります。原因は「英語力」ではなく、設問を読むタイミングにあることがほとんどです。今日は、Part3・Part4で確実にスコアを伸ばす「先読み」のやり方を、実務の合間に実践できるレベルまで分解して解説します。
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そもそもPart3・Part4はどんな問題なのか
先読みのコツを掴む前に、まず出題形式を正確に把握しておきましょう。感覚だけで対策すると、本番で時間配分を間違えてしまいます。
| 項目 | Part3(会話問題) | Part4(説明文問題) |
|---|---|---|
| 設問総数 | 39問(13会話×3問) | 30問(10トーク×3問) |
| 音声の内容 | 2〜3人の会話(同僚同士のやりとりなど) | アナウンス・ナレーションなど1人の話者 |
| 放送回数・選択肢 | 1回のみ・4択 | 1回のみ・4択 |
重要なのは、どちらも「1つの音声に対して設問が3問セット」という構造です。この「3問セット」という単位を意識するだけで、先読みの計画が立てやすくなります。会社の会議でアジェンダを事前に配られるのと同じで、何を話すか先に分かっていれば聞き取りの負担は大きく下がります。
Part3の先読み実践法
先読みのタイミングを「ズラす」
Part3が始まる直前には「Questions 32 through 34 refer to the following conversation.」という導入ナレーションが流れます。この間に1問目〜3問目の設問文を一気に目に入れてしまいましょう。そして会話が始まったら、聞き取りに全神経を集中させ、次の設問は「今聞いている会話の設問を読み上げている時間」ではなく、解答のマークを終えた直後の数秒を使って次セットの設問に目を移します。慣れないうちは「今どの設問を読むべきか分からなくなる」状態になりますが、これは通勤電車の中で音声アプリを使い、毎日10セット分だけ先読みのタイミングを練習すると、1〜2週間で感覚がつかめるようになります。
意図問題はセリフを先にイメージする
Part3・4特有の「意図問題」は、受験者が苦手にしやすいポイントです。例えば次のような設問です。
- What does the woman mean when she says, "I thought you had that covered"?
- Why does the man say, "That's not what I expected"?
先読みの段階でこの引用部分を見つけたら、「字面の意味」ではなく「このセリフが会話のどのタイミングで出てきそうか」をイメージしておきます。"I thought you had that covered" なら、「本来は誰かが担当していたはずの仕事が、実は対応されていなかった」という状況が想定できます。こうして先に状況を仮説立てておくと、音声が流れた瞬間に「ああ、やっぱりそうだった」と答えを選べるようになります。
Part4の先読み実践法
図表問題は「開始前」に目を通す
Part4の後半には、グラフや予定表などの図表を見ながら解答する問題が含まれます。この図表は、Part4が始まる前、つまりPart1やPart2が流れている時間を使って先にチェックしておくのが鉄則です。本番の緊張で忘れがちですが、「このグラフは何の数値か」「表の見出しは何か」だけでも事前に把握しておくと、トーク本編を聞きながら答えを一つに絞り込みやすくなります。
アナウンス特有の語彙を先読みで補強する
Part4はビジネスアナウンスや交通機関の案内放送が頻出します。先読みの瞬間に下記のような語彙が設問や選択肢に出てきたら、トークのジャンルを予測する材料になります。
- inventory(在庫)/ shipment(発送)/ delay(遅延) → 物流・配送関連のアナウンス
- renovation(改装)/ aisle(通路)/ inconvenience(不便) → 店舗・施設の案内放送
- itinerary(旅程)/ boarding(搭乗)/ detour(迂回) → 交通機関のアナウンス
こうした単語を先読みの段階で見つけた瞬間に「これは店舗の改装案内だな」と当たりをつけておくと、トーク本編を聞く余裕が大きく変わります。
今日からできる先読みトレーニング
先読みは知識ではなく「反応速度」を鍛える技術なので、模試を解くだけでは身につきにくいという特徴があります。私が実践して効果があったのは、通勤時間などのスキマ時間に、Part3・4の問題集の設問部分だけをスマホのメモに移し、音声を聞かずに「設問3つを5秒以内で読んで状況を一言でまとめる」という練習を繰り返すことです。例えば、設問を読んで「これは会議の延期について話している」と頭の中で一言にできれば合格です。この訓練を1日10セット、2週間続けるだけで、本番での先読みの速度と精度が大きく変わってきます。忙しい社会人でも、電車の中の5分間でできる練習なので、無理なく継続できるはずです。
まとめ
Part3・Part4のスコアが伸び悩む最大の原因は、英語力そのものではなく「先読みのタイミング」にあることがほとんどです。設問セットの構造を正確に理解し、導入ナレーションや前の設問読み上げ時間を使って次の設問に目を通す習慣をつければ、同じ英語力でも正答率は確実に上がります。今日紹介した型を、次の模試や本番で一度試してみてください。
